生後4ヶ月以降の
母乳育児

この時期の赤ちゃんほど、著しい発達を遂げる存在はありません。
手助けがなくては起き上がることさえできなかったのが自力で移動できるようになり、喜怒哀楽の情を表現したりもします。
また、哺乳力がアップして授乳間隔も一定(3~4時間)になり、ママの負担も軽くなることでしょう。
離乳食も始まり、栄養の中心が母乳から離乳食へとうつり始めます。

生後4ヶ月以降の赤ちゃん

この時期は心身ともに成長する時期であり、また個人差や個性がよりいっそう際立ってきます。
体重や体格、運動能力、精神面などにおける発達の様子は同じ赤ちゃんでもかなりの幅が見られるでしょう。
しかし、その子なりに成長や発達をしていれば心配いりません。

生後4ヶ月ごろ

この時期になると、ほとんどの赤ちゃんは首がすわります。
手足の動きも活発になり、おもちゃなどに手を伸ばしては握ってふったり、口に持っていって舐めたりもします。
また、情緒の発達もめざましい時期です。
大きな声をたてて笑ったり、涙を流して泣いたり、顔を真っ赤にして怒ったりと表情も豊かになり、周囲の人たちを楽しませてくれます。
ママと他の人を区別できるようになり、話しかけられると「ウー」「アーアー」などと嬉しそうに答えることもあるでしょう。

生後6~9ヶ月ごろ

生後半年を過ぎると赤ちゃんの運動機能はますます発達し、寝返りやおすわり、ハイハイなどができるようになってきます。
手や指先も器用になり、おすわりをしてそばのものに手を伸ばしたり、小さなゴミなどを器用につかんだりすることも。
寝返りやハイハイで自由に行動できるようになり、またおすわりによって目線も高くなるので赤ちゃんの世界はぐんと広がります。
それだけに好奇心も強くなり、身の回りのものに自分から働きかけることも増えてくるでしょう。

大人にとっては“いたずら”と思えることも、赤ちゃんにとっては楽しい体験です。
危険なものなどは予め片付けておいて、赤ちゃんの「やりたい」という意欲を尊重してあげましょう。
また、歯が生え始めるのもこのころですが、その時期や順番は個人差が大きいのであまり神経質にならないように。

生後9ヶ月~1歳ごろ

つかまり立ちが見られるようになり、多くの場合はそのまま伝い歩きへと移行します。
中には2~3秒もの間ひとりで立っていられたり、歩き出したりする子も。
親指と人差し指で小さなものをつかめるようになり、コップを両手で持って飲むこともあります。
探索活動がエスカレートし、自己主張が強くなるのもこの時期です。

いたずらでママを困らせる一方、赤ちゃんにとってママはますます特別な存在となり“後追い”が見られるようになるでしょう。
また、簡単な言葉の意味は理解できるようになっています。
「ごはん」というとテーブルを見たり、そちらに行こうとしたりする姿も。
車や鳥などの動くものを見つけては「アー」と声を出して指差したり、中には「ブーブー」と話したりする子もいるでしょう。

この時期の母乳育児

産後1~2ヶ月のようにおっぱいが張ることはなく、母乳の出が悪くなったと感じるママも多いようです。
この時期は産後1~2ヶ月のようにおっぱいが張ることはないので、母乳の出が悪くなったと感じるママも多いようです。
しかし、これは必要に応じて母乳が出るようになった・・・いわば“性能アップ”の証拠。
赤ちゃんの哺乳力も強くなり1回の授乳時間は10分前後、授乳間隔も3~4時間となってママの負担も軽くなるでしょう。

また、生後6ヶ月ころには離乳食も始まります。
離乳食=母乳をやめて食事に移行していく・・・というイメージを与えがちですが、実際には母乳がメインです。
離乳食は、母乳を飲みながらその赤ちゃんの成長発達に合わせて足りない栄養を補うためのもの。
よって、離乳食をはじめても授乳回数や量を減らす必要はありません。

しかし、1歳前後になると赤ちゃんは色々なものが食べられるようになり、栄養的には母乳を必要としなくなってきます。
このころのおっぱいは「飲む」というよりも、むしろ「しゃぶる」といったほうが適切かも知れません。
おっぱいを口に含むだけで心が落ち着き、また満足するのです。
ママは“いつまでも飲んでいい”くらいの大きな気持ちで、飲みたがるときには飲ませるようにしましょう。

これって大丈夫?

離乳食も軌道にのり、そろそろ断乳を・・・と考えているママも多いでしょう。
断乳の時期は一般的に1歳前後とされていますが、無理に引き離すことでかえって執着してしまうこともあるようです。
1歳を過ぎてもきちんと食事ができ、発育も順調であれば母乳を続けてもかまいません。

ママが断乳にこだわらず“飲みたいときはいつでも飲んでいい”という態度で接していれば、3歳ごろまでに自然と断乳できるケースがほとんどです。
ただし、赤ちゃんがぐずったときに手っ取り早くなだめる手段として母乳を与えていると、断乳がスムーズにいかなくなりがちなので注意してください。